俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
お願い、と言われて俺は。
何かしてやれることがあったのでは?
あの時は、そんな後悔でいっぱいだった。
それに、なずなにああしてお願いされたら…やってやりたいと思うだろ。
…今はこうして、元気になったから良かったけども。
俺にしか出来ないこと、あったのか?
それは…何だ?
そんな疑問が頭を巡り、気になって気になって仕方がなかった。
「………」
…え。
なんか、無言で固まってるぞ。
その表情は気まずそうと言うか、バツが悪そうというか。
…いや、意識を失う直前のことだから、朦朧としていて覚えていないかもなとは思っていた。
だが、このリアクション。
心当たりがあります!なんていう、リアクションだぞ?
ひょっとして…覚えてるんじゃ。
「…何を言おうとしたんだ?」
改めてその真意を問う。
「し、知らない…」
「………」
知らない?
と、言う割には、妙にソワソワしているし、目も合わせない。
表情も白々しい。
いや、これすっとぼけているでしょ?
なんてわかりやすいリアクションなんだ…!