俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

さっきから叫んでばかりいるな…。

でも、自分の差し入れにこんなに喜んで貰えるなんて、それはちょっと嬉しいわけで。

来た甲斐がありましたよ。ご機嫌で何より。

元気が戻ったその様子は、俺も安心するし…嬉しい。



…でも。



(………)



「…なずな」



俺にはどうしても気になっていることが、ひとつある。



「ん?」



ヤツは俺の方は見ずに、肉に釘付けのまま返事をするが。

躊躇していても仕方ないので、その疑問をずばりストレートにぶつける。



「…あの時、何を言い掛けたんだ?」

「……へ?」



何故か、なずなはその箸をピタッと止めた。

俺の方を見て首を傾げている。



「…あの時って、どの時」

「おまえがボロボロになって意識を失う直前だよ。俺に『お願い』って。『さいご』って言ってたんだけど」



《伶士、お願いっ…》

《…お願い?…何だ?!》

《…さい…ご……》

《…えっ?!…何?》



…あの時、こんなやり取りをした。


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