俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
いや、でも。
告白してからは、その片鱗は何となく見せてはいたか。
そのモジモジしたリアクションを見せつけられると、いかに自分がこっ恥ずかしいことを言ったのか実感させられる。
あぁ、俺また…。
…と、ここで怯んでいる場合じゃない。
恥ずかしさを大いに堪えて、その真意を再度問う。
「…ほら。そういうワケだから、早く言え。あの時、何をお願いしたかったのか。最後に何をしてほしかったのか…言え!」
「………」
もう、これはほとんど意地の問題となった。
俺もよくムキになるな…と、冷静になってはいけない。
なずなの顔はもう、更に真っ赤になっていて、モジモジも継続中だ。
そんなにあからさまに照れるな。
モジモジはもういいから、早く言え!
「………」
なずなは依然、モジモジしたままで。
チラッと俺の方を見るが、ぱちっと目が合うと、おもいっきり視線を逸らす。
「…あっ!」
そして、腹にまで掛かっていた布団を、バッと頭まで被ってしまった。
…隠れたつもりか!
そこまで逃げる?!