俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

そんな欲望は。

走り出したら、止まらない。



なずなが包まっている布団をそっと剥がす。

紅く染まっている頬に手を触れた途端、またしてもヤツは体をビクッと震わせて、ガタガタ騒ぎ出した。



「わっ…わわわわっ!わぁっ!」

「…静かにしろって」

「だ、だって!ちょ、ちょっと待って!落ち着け!」

「…落ち着いてるよ」



落ち着かないのは高鳴ってる胸だけで。

そこ以外はやけに冷静だと、自分でも驚いてるんだけど。

落ち着け!は、そっちの方じゃね?

目が泳いで、パニック最高潮だろ。



「よ、欲に流されてんだったら、お互い後悔するんだからな?!だからやめっ…伶士!」

「あのなぁ…」



その発言…なずなはどうやら、俺がムラッと性欲に流されてキスをねだってるのだと思ってるらしい。

ムラッときてることは、きてるけど。

はっきり言って、心外だな。



ちょっと面白くない気分にはなるが。

やはり…ちゃんと伝える事は、何度でも伝えるべきなのか。

その都度に、常に。


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