俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

そんなこと言いながらも、顔を近付けるとすっごい真っ赤になってあわあわしてる。

どんどん涙目になってるぞ。



…そんなところが、かわいいと思ったり。



しかし、横暴とか勘違いとか天然とかドSとか、ひどい言いようじゃありませんか?

普段だったら、残酷物語が始まったと心の中で泣いてる。



…でも、それでも今回俺がめげないのは。



もう、逃したくないから。



と、いうか。

一度そっちのスイッチが入ってしまうと、もう止められないんだ。



いつもは偉そうに虚勢張ってるくせに。

スケベ発言暴露させられると、羞恥心でモジモジしちゃって。

小悪魔のように翻弄してきたこともあったくせに。

逆に強引に迫ると、反発しながらもあわあわと慌てて、顔を赤くして困っちゃってる。



今、俺の目の前にいる、そんななずなが可愛くて。



この俺の腕の中に、閉じ込めて離したくないと思った。

早う自分だけのものにして…誰にも渡したくない、そう思った。



傍にいてもいい。

その、同意が欲しい。


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