俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

そして、車は家の正面に横付けされ、忠晴が丁寧に開けたドアから一人ずつ出る。

みんな揃って我が家を見上げていた。



「でかっ…」



予想通りのお決まりの反応だ。

みんな、唖然としている。



「大豪邸と聞いてはいたけど、まさか本当にこんなにデカいとは…テレビに出てる外国のセレブの家並みにデカいだろ…家族、四人だよな…?」

「うん。忠晴入れて五人」

「っつーか、家の前のお庭、軽い公園だろ…というか、森林公園の中に住んでるのか伶士はぁっ!」

「家の前の…駐車場?コンビニの駐車場より大きいっつーの…どんだけたくさん客来るんだよ!」

「そ、そんなに大きくないよ。親の知り合いや親戚が一同に集まったり、ホームパーティーした時のために、みんなが集まれるよう大きいだけ」

「ホームパーティー…!」



みんな、紛糾している。

…うん。わかっちゃいるよ。

規格外だというのは…!



だが、みんなの紛糾はこれでは終わらない。



「ご友人の方々、どうぞお入り下さい。橘家へようこそ」



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