俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

日本人ではない彼女たちの見た目が、その異文化感を一層醸し出していた。

異国の方々だからっていうわけじゃないけどさ、この人たちは常に意味もなく元気だな。



いつものことであるが、彼女らの陽気なノリを苦笑いで見守っていると。



「れ、伶士、あの…」

「…ん?」



美森がそろっと後ろから顔を出す。

何やら不審げに目の前の彼女らを伺いながら。



「あ、あの陽気なオバサンたちは何…しかも、日本の御方じゃないよね…?」



ハッと我に返って、恐る恐ると振り向く。

すると、予想通り…ご招待した俺の友達らがみんなフリーズしていた。

同時に、何か説明を求められているかのようにジッと見つめられている。



そうだよな。

お友達のおうちで、異国のおばちゃん集団がこんなハイテンションで登場したらビックリするの当たり前だ…!



「あ、この人たちは、うちのメイドさんたち…」

「メイドぉぉっ?!」

「うん、フィリピンの人たち」

「えぇっ!」



全員一気に目を見開いた。

リムジンを見た時以上の反応…!


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