俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

「め、め、メイドっ?!このおばちゃんたちが?!」

「だ、だっておばちゃんっ?!…それに、メイド服着てないだろ!フツーにロンTとデニムじゃんか!」

「メイドがオー!とかフー!とかテンション高いか?!」



みんな、更なる驚愕の表情を見せ、やんややんやと次々に物申し始めた。

特に野郎どもは先入観でモノを言っている。

恐らくカフェにいるような『お帰りなさいませ!ご主人様!』を想像してるんだろうけど。

見た目と先入観で判断してはいけないぞ。



「メイドっても、この人たちは隔日で掃除や洗濯に来てくれるんだ。食事とか毎日の小さなことは、忠晴だけでやってる」

「掃除や洗濯だけ…」

「フィリピン人は仕事が出来るから」

「そんな理由…」

「お帰りなさいませ!片言なのかぁっ!天国じゃなくても楽園じゃなくても風になりたいようなノリのフィリピンのおばちゃんたちが、何故メイドぉぉっ!」

チカ、何故そこだけムキになんの?


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