記憶シュレッダー
一刻も早くこのシュレッダーを処分してしまいたい。


お祖父ちゃんから言われたとおり、バラバラにして捨てるのだ。


そうすればきっともう二度と家に戻ってくることもないだろう。


「伯母さん今日は色々ありがとう。あたし、ちょっと1人になりたいんだ」


「1人で大丈夫なの?」


「平気だよ。なにかあったらすぐに連絡するし」


「わかったわ。じゃあ一旦帰るけど、本当にすぐに連絡してね?」


「うん。ありがとう」
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