記憶シュレッダー
ドタドタと複数人の足音が聞こえてきたかと思うと、キッチンのドアが勢いよく開かれた。


そこに立っていたのは由香里に蒔絵に浩太に伯母さん。


それに、2人の警察官だった。


「え……」


あたしは唖然としてみんなの顔を見つめる。


「和室に子供たちの手足があります!」


青ざめた伯母さんが警官に説明する。


「なんで……!?」


「敦子の様子はずっとおかしかったから、俺たち全員で注意して見てたんだ」


浩太が辛そうな顔をして言う。


「和室の匂いも気になって、もしかしたらって思ったの」


由香里が言う。


「伯母さんがここの合鍵を持っていたから、敦子がいない間に入って確認させてもらった」


蒔絵が言う。


「嘘だ……」
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