記憶シュレッダー
「子供の手足と思われるものを発見しました!」


祖父の部屋を確認した警官の一人がそう言い、応援を呼んでいる。


あたしは左右に首を振った。


「違うの……私はなにもしてないの……!」


あたしは浩太の足にすがりつく。


「浩太は信じてくれるよね!?」


しかし、浩太はあたしの手を振り払った。


軽蔑した視線を投げかけられて、全身が冷たくなった。


「事情は署で聞くから、来てもらうと」


警官が2人がかりであたしを立たせる。
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