背中合わせからはじめましょう  ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
 洗濯機の蓋を開けると、横にあった籠に洗濯ものを入れた。

 籠をさげ、リビングから出られるテラスへと向かった。

 パンパンと叩いては、シャツやスカートをハンガーにかけ干していく。
 下着は、物干しハンガーへとかけていく。

 あっ!

 彼のパンツもパンパンと皺を伸ばし干した。


 ダイニングに戻ると、テーブルの上は綺麗に片付けられていた。


「あっ。片付けてくれたの? ありがとう……」


「ああ、食べた物がそのままになっているのは、好きじゃないからな」

 彼は、テーブルの上を拭きながら言った。

 こっちは、ちゃんとお礼を言っているのだから、もう少し言いい方というものがあるんじゃないだろうか?
 なんか、嫌みを言われているようで、気分が悪い。


 空になった洗濯籠を抱えたまま、荷物の置いてある部屋へと向かった。

 
 ベッドに腰かけ、深くため息をつく。
 何やってんだろ、私……


 プルルルル……


 テーブルの上のスマホが鳴った。
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