背中合わせからはじめましょう  ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
 今朝は、彼とは得に会話も無くマンションを出て来た。

 今夜は、どうしたらいい? 
 訳もなく緊張する。

 よく考えてみれば、私は、何に悩んでいるのだ?
 何の答えを出せばいいのだ?
 彼に何を言われた?
 別に、好きだと言われたわけでもない、ましてや結婚を申し込まれたわけでもない。

 ただ、抱きたいと言われた……

 なんだそりゃ?

 私がいいと言うまで、手は出さないとか言ってたけど、私がいいと言うのはどういう事なんだ?

 考えれば考えるほど分からない。


 まだ、彼の帰って来ないマンションのキッチンで、夕食のコロッケを作りながら、もやもやしていた。


「ただいま」


 カチャリとリビングの扉があいた。


「あ、おかえりなさい」

「今日の夕飯なに?」

「あ、コロッケよ。じゃがいも沢山買ったからね。すぐ食べられそうなら、揚げるけど」

「うん。風呂行って来る」


 と、言った彼は、ソファーの上に山積みになった洗濯物に目を向けた。


 ヤバい!
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