背中合わせからはじめましょう  ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
「どう?」

「どうって、言われても。凄いわね……」

 そりゃそうだろう。
 美月の好きな缶ビールや缶酎ハイで俺の身長くらいのタワーを作った。その周りには、瓶のバドワイザーをポイントに置き、つまみの裂きいかと柿ピーを飾る。ゴールドやシルバーの紙にくるまれたチョコレートを散りばめた。俺のデザインしたテーブルが、缶の安定感とアンティーク感を出してなかなか良い感じだ。そして、イルミネーションのライトを巻きライトをつけた。カーテンを閉めて、出来るだけ部屋は暗くした


 まあ、オリジナルクリスマスツリーと言ったとこだろう。


 俺は、驚いたままの美月に近づいた。

「俺は、美月とずっと一緒に居たいんだ。だから、俺と結婚してくれないか?」

 美月の一番好きな、プレミアムビールの缶を差し出した。本来なら、指輪か花束なのだろうが、昨日の今日じゃ間に合う訳がない。


 夕べ、別れると言った彼女が、受け取ってくれるのか不安で手が震えそうになる。
手の中の缶が、そっと浮いたのが分かった。


「私でいいの?」

「勿論だ。美月しかいない」

 俺は美月の目をじっと見つめた。


「こちらこそよろしくお願いします。というか、そのつもりだったけど……」

 美月は、不思議そうに顔を傾げた。
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