背中合わせからはじめましょう  ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
「さすが悠馬くん、いい男だね。まるでモデルだ」

「お義兄さん、今日は無理を言って申し訳ありません」

 ここは、義兄さんの務めるホテルの廊下だ。


「君たちの家族は、毎回、とんでもない計画をしてくるから、ハラハラするよ」

「本当に大変なんだからね」

 真っ赤なドレスを着た姉ちゃんが近づいて着た。

「そう言うなよ。姉ちゃんだって、けっこう喜んでいるじゃないか」
 

 すると、目の前の扉が開いた。


 両手で扉を開けたのは、真っ白なウエディングドレスに身を包んだ美月だった。

 俺は、目の前に現れた美月の姿に動けなくなった。

「綺麗だ…… 美月……」

 ゆっくり近づき、美月の頬に触れた。


 この人が、俺のお嫁さんになる。俺だけの嫁。

 やっとこの時、結婚という重みを感じた。それは、けして嫌な重みではなく、これから、美月と二人で歩んでいくという、人生の色が出来た重みだった。


 背中合わせから始まった俺と美月は、今こうして向き合っている。



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