しかくかんけい!
「あ、あくまでうわさだし!千人斬りなんて、誰かが勝手に妄想した作り話だよ!」
「まあそうね。そんな漫画みたいな話」
うんうん、とその妄想をかき消すように強く首を振って、白いごはんを梅干とともに頬張った。
甘い白米と酸っぱい梅の相性が良すぎて、このふたつが巡り合ってくれてありがとうと思った。
巡り合ってくれてありがとう、と言えば、どうして昨日しょーくんはB組に来たんだろう。
何か用事でもあったのかなあ。
……あれ?
もしそうだとしたら、あのときの私の対応って、最悪じゃない!?
私だって、まともに話したこともない人に向かって『変態野郎』とか『大ッキライ』とか叫んじゃって!
と、とんでもない失態をしちゃったのでは!?
「ああ!どうしよう愛莉!」
「わ、びっくりした、何」
「大ッキライって、言っちゃったよ……!」
「あらまあ」