しかくかんけい!
知っている。
そらっちのこと、どんだけ愛してるのかなんて、百の承知だよ。
でも、それでも、いいから。
この空虚を、埋めてよ。
「……は、何言ってるの……」
驚いた表情で、俺を凝視する。
しかし即時、何かを納得したようにふっと口角をあげた。
「そうね、あなたはそんな人だったわ」
そんな人、って。
いい気はしないけれど、愛莉が今想像している通りでほぼ間違っていないと思う。
「気に入った相手はどんな形でもそばに置きたいっていう、歪んだ人」
「言うね」
「ええ。羨ましいわ」
「……羨ましい?」
空っぽになるのを恐れて欲望のままに虚しさを満たす俺のどこに、羨ましい要素がある?
つくづく掴めない愛莉の考えに、焦燥と興奮が胸で騒ぐ。
「私だってそう思えたら、こんなに苦しい思いしなくて済むのに」
「……苦しい思い?」
「幼馴染じゃイヤだし、私だけを見て欲しいし、他の人の隣になんていかないでって、そんな感情ばかりが心を独占する」