しかくかんけい!
────ブルーーーン……、という排気音で、今に戻ってきた。
その音が響くたび、ぐっと後ろに引かれたような感覚になる。
でもそれとは裏腹に、私の気持ちは前へ前へと惹かれてく。
さっきから、君の匂いの向かい風が、私の頬をやさしくひっかくんだ。
「ひゃ〜〜〜!ざぶい〜〜〜」
そう叫ぶのは、この心臓の激しい高鳴りを少しでもごまかすためだったり。
ばれてもいいかな、でも恥ずかしいな、とか思ったり。
そうしてしばらく風とバイクと君の背中に身を預けていたら、あっという間に目的地へ着いた。
「すぐ入れてよかったねー!クリスマスだし混んでたらどうしようって思ってたあ」
見渡せば、私たち以外に若年層のグループが数組いるだけだった。
「うん、朝からケーキ食べ放題したいのはこの世にハナしかいないと思ってたからよかった」
「そんなわけないじゃーん、しょーくんの世間知らず〜」
「うわあどの口が言ってんの、天然バカ〜」
口調を私に寄せてきたしょーくんを思いっきりにらむ。
ぜんっぜん似てないもんねーだ。
そんな私を一見し、ぷっ、と目尻にシワをつくった君は腕を伸ばしてお皿を取って。