しかくかんけい!

さっ、ケーキケーキ、とさり気なく私の背中を押して、スイーツ天国へうながす。


「わぁ〜、どれも美味しそ〜〜!」


定番のショートケーキから王道のガトーショコラ、人気のティラミスや苺ムース、抹茶ロールケーキにチーズタルトにモンブラン、それからそれから。

名前の知らない珍しいケーキもあるし、お口直しのゼリーまでばっちり。

じゅる、見ているだけでよだれが垂れそう。


「お、ハナの目が本気モード」

「だって!もたもたしてたら時間なくなっちゃうもんっ」

「ふっ、食い意地張りすぎ」

というのは聞かなかったことにしてトングを掴む。

一種類ずつお皿に乗るだけ乗せたら席に戻る。


ふわふわ、つやつや、もちもち、さくさく。

「うーん、たまんな〜い!」

口いっぱいに甘さが広がる。

バニラエッセンスの香りが次のひとくちをそそった。
スポンジの弾力がたまらなく咀嚼のリズムを弾ませた。
クリームの滑らかさが舌をメロメロに惚れさせた。

「ふっ、そう言うハナの顔もたまんないね」

君のセリフが私のハートを鷲掴みにした。

胸いっぱいに甘さが広がる。

きっと、ケーキの、せいだ。


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