しかくかんけい!



「なんでそうやって鳴くんだよっ……!」



仮面の剥がれた今の俺にはもう、

溢れる感情を抑える術は持ち合わせてない。



「へ……?」

「お前こそなんで、さっさと俺から離れていってくれないわけ?」


心の叫び声は、空間を舞う。


「だ、だって……好き、なんだもんっ」

「……それだけ?」

「え…」

「なんでそれだけで、立っていられるわけ」


愛莉だってそう。


苦しみとか、哀しみとか、

痛みとか、絶望とか、

そんな地獄みたいな感情にまみれて、

あれほど傷だらけになって、

それでもなお、好きでいられる理由って。



「わかんないもん」

「は……、」

「わかんない、けど、それくらい、好きなんだ!大好きなんだ!!」

「……」

「それが答えじゃだめなの?好きになったらもう、止められないんだもんっ……!
 本気の好きが、あふれて、止まんなくて、こうして私を突き動かして、何でもできるみたいになっちゃうんだ!」




じわりじわりと、

胸の奥の空洞に、

流れてゆく、その音。



満たされている、

そう、感じた。





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