しかくかんけい!
「ただうるさいだけの雑音がこのわけわかんない空洞を流れてるとさぁ、まじで気が狂いそうになるわけ」
「くう、どう……?」
「それをまぎらわせるために、いろいろやってきたんだけど」
雑音だらけの日々から逃れたくて、
わけのわからない空虚を埋めたくて、
ひたすら、手のひらを、指を、
大きく広げて、
必死で何かを、掴もうとした。
「猫かぶればみんな、おもしろいくらいにすんなり騙されて周りに集まってくるし」
「集まって、くる……」
本音はゲスいのにそれを美化して装飾して、建前という仮面を貼り付ければ、
勝手に素敵な人だと思い込み、俺の周囲に群がる。
「で、女を抱くのは、求めてくるから応えているだけ」
でも誰でもいいわけじゃないからね、と付け加える。
千人もやってるわけないし、ちゃんと可愛いと思った女しか抱かないよ。
「そ、そんな気持ちの無いことしたって……」
「性欲満たせば一時的だけど気は紛れるよ?盛んな時期のオトコですから」
「っ、へ、ヘンタイ!」
「ま、でも、無駄だったけどね」