しかくかんけい!


今度こそ地から足の裏を離してくれた彼女は、俺の少し後ろを歩く。


建物を出てひんやりした空気に入る。

やわらかい日射しがつむじを撫でる。

慰めてもらうべきは俺じゃない。

フラれると思っている彼女に降り注げ太陽。


すると、


「日向ぼっこしたい〜」


という声がして、驚いて振り返る。

はあっと白い息を何度も吐き出して、目を細めていた。


うわ、前言撤回。

さっきのことがまるでなかったかのようなこの呑気さ。

なんとまあ切り替えの速いこと。


「海水浴の次は日光浴か」


思わずどっと力が抜ける。



「え、覚えてたの?かなり前なのにっ」

「単純すぎて衝撃的だったからね」

「変なのー」

「いやこっちのセリフ」


くくっと笑いがこみあげて肩が震えた。

それが伝わったのか、変なのーともらい笑いしながら腕をぶんぶん振る。


そうして、駐輪スペースについて、バイクのキーを挿す。



「そういえば、まだ午後になったばっかりなんだね〜」


って言ってももう1時かぁ、と付け加える彼女。







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