しかくかんけい!
「お前ハナのな」
「なんか丸くなったよね、そらっち」
「俺愛莉の買うから」
「やっぱ彼女の影響力ってすごいよね」
「……会話しろ」
ピ、と可愛い音がして、ゴトン、と不細工な音がする。
「そういうお前は、どうなんだよ」
と言いながら出口へ手を伸ばし、こちらを見ずに問う。
「どうって?」
「ハナ」
「え、なんでハナ」
そこは愛莉じゃない?と首を傾げてみれば、
とぼけるな、と鋭い視線。
「ハナは、綺麗だ」
急に放たれた音も、綺麗だった。
「突然だね」
「たしかに俺も、彼女は特別だった」
「…略奪されたいの?」
「お前には無理」
「溺愛カップルさらばー♪」
そう言って背を向けて駆ければ、逃げんなよ、と珍しくそらっちが俺を追う。
珍しくというか、初めてだ。
「話を聞け」
「っ、と!」
がし、と肩がもぎ取られる。
訂正、肩がもぎ取られそうなくらいの怪力で掴まれる。
手加減っていう言葉、無知だったね彼は。
逆らえば本当に骨が外れそうと危機を察した俺は、ほぼ反射的に振り返った。