しかくかんけい!

優しくて嬉しくて口角が上がるのをやめられなくて、


「ふふ、ありがとうねっ」


と笑いかければ、


「うん、」


と言って、目をそらす。


目を、そらす。



「っ次はあの電車みたいなの乗りたい!」


詰まった息を思いっきり吐き出すように声を弾ませて。

ゆび差したのはこの敷地内を巡回するらしいキラキラ輝く列車みたいな乗り物。


「え゙」

「俺やだ」

「あれはちょっと……」


は、反応がイマイチだ。


「楽しそうだよ? か、かわいいし!」

「いや小学生かよ」


しょーくんが吹き出す。


「今どきの小学生でもああいうの乗らないわよ」

「小学生以下……」


そしたら愛莉も苦笑いするし、後ろからぼそっとそらくんの呟きが。


「そ、そんなあ……」


でも空いてるし行くだけ行こうよっ、と強引に愛莉を連れて。

そしたらみんなついて来てくれて。

係りのお姉さんがこちらに気づき、笑顔で誘導する。


「今なら半周の無料体験ができますよ☆」


と、ウインク付きで語尾をキラリと光らせるもんだから。


「乗ります☆」


という返事以外の選択肢はないもんね。





< 494 / 525 >

この作品をシェア

pagetop