しかくかんけい!
ガタン!
「きゃっ!!」
揺れた。
握られていない方の手が、反射的にとなりの袖を掴んだ。
四方八方から子どもたちのはしゃぎ声が湧く。
「じ、地震かと思ったあ…」
ガタガタ…とわずかに振動が続く。
砂利道に入ったみたい。
くす、と笑い声がする。
「あー……」
サイアク、と苦笑いを手の甲で隠す。
なんだか照れてるみたい、なんて勝手な解釈で私も笑っちゃう。
「うふふっ、しょーくん照れてるの?」
「お前の方が真っ赤だよ?」
「ひゃっ」
ぷにゅ、とほっぺを引っ張られる。
ぶ、ブサイクになるからやめてえええ!
顔を背けるとすんなり外れた君の手は、私の頭をぽん、とひとつ。
「もうちょっと、待って」
そう言って、ふわりと滑った。
滑って、そっと、離れた。
ごめん、と、その仕草が云った。
景色は止まっていた。
半周はあっというまに終わった。
前方からドアの留具が外されていくのを眺めた。
降りた。
割引券をもらった。
再び、光の中を歩いた。