しかくかんけい!
「わあ、すっごーい!」
「見晴らしいいなー」
「人もいないしちょうどいいわね」
「よく見つけたな」
眼下に広がる光のじゅうたん。
さっき私たちが乗った列車もおもちゃのように小さく見える。
階段を登った先は草木が生い茂って行き止まりかと思ったけれど、たまたま白い野良ネコが通りかかって。
その仔はこの茂みの奥へと消えたから、もしかして、と思って身をかがめたら。
人ひとり分の隙間がそこに。
丸まってくぐり抜けたら、1メートルくらい先に鉄柵があった。
左右に続く細い通路のような空間。
柵から見下ろすと崖のようになっている。
「綺麗だねっ」
「眩しいな」
「方角あってるかしら?」
「あっちから上がるみたい」
そらくんが指差す方向をぼうっと眺める。
今は藍色だけがどこまでも続く。
冬の空気が4人のあいだをすり抜けた。
端っこにいた私は少し寒くて、隣の君へ近づく。
「寒いなあ」
はあ、と両手に吹きかけるけれど、視界が白くなって余計に冬を誇張した。
刹那。