しかくかんけい!





……──────1月1日。



年が明けた。

花火がはじけた。


君が言った。




「好きだよ、ハナ」




たしかに、そう、きこえた。



するりと抱きしめられた腕がゆるんで、

君の左手は私の肩へ、

君の右手は私の顎へ、

そっと。



「ハナ」


やさしい声で、名を呼んで、

やさしい力で、顎を持ち上げて。


私の目は君を捉えて、

君の目は私を捉える。



まっすぐな視線が、ここに。



「好きだ」



まっすぐな本音(こえ)が、ここに。


はっきりと、届いたんだ。






……ぱらり、という儚い音を最後に、辺りは闇に襲われる。


新年を歓迎する花火が終わった。


少しの沈黙ののち。



「あけましておめでとう、そら」

「ああ、おめでとう」

「新たな一年がはじまるのね」

「こっちもやっと、はじまるみたいだ」


そんな会話を聞いて、はっと我にかえる。

あら、と愛莉の声が、こちらへ向いたのがわかった。





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