しかくかんけい!
「何がとけた?」
「あっ、おかえり〜」
私の独り言を拾った君は、ぶら下げたコンビニ袋に手を入れて、はい、と小さな円柱を差し出す。
「わあ、ココア!ありがとっ」
ぴと、と頬にあてたら、じわ、と温かいアルミ缶が肌にしみる。
「雪やんでるね」
「ほんとだ〜、いつのまに」
「今のうち行こっか」
うんっ、と君の腕にしがみついたら、白いじゅうたんを踏みしめる一歩にちょっとだけ力を込めて。
さくっ、と大げさに音を鳴らした。
「私たちは、解いたんだ!」
ぎゅっ、と掴んだ腕にも力を込めて、私は大きめに音を鳴らした。
「だから何が?」
「好きの連鎖!」
「連鎖?」
うん、と頷いて、人差し指をビシッと前に突き出して。
「しょーくんと、愛莉と、そらくんと、私」
その順番に、人差し指で正方形を描く。
「四角関係だね」
「うん。私の好きな人の、好きな人の、好きな人の、好きな人」
もう一度、その順番に人差し指で正方形を描く。
「単純だけど、かなり難しい問題だ」
「そうなの。複雑で、シンプルで、難解なんだよ」