SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を
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“ジジジジ”


その後、あたしは三毛猫捜しをがんばっていた。

いつもならすぐに捜し出せるのに、意外にもちょっと手こずっている。

これが単なる猫の家出じゃなく、誘拐されていたという事が捜してる途中、ESPで気がついた。


「……もう〜、」


気配を辿り誘拐された家に来てみるも、タッチの差でそこから逃げていたし、それに、


「……なんなの……?」


捜してるこの三毛猫が分からない。

ネコは普通のネコとはちょっと違うネコだった。


いわば、霊能力があるような……?


さっきからESPで探ろうとすると、ブツン! と遮断されてしまう。

威嚇のような、遠ざけるような、そんな念も飛んでくる。

それでもしつこく探っていると、


《こっちへ来るなあぁぁー!!》


まるで人間みたいな声がして、全く気配がなくなってしまった。


「……はぁ、」


どうしようもなく、あたしはいったん捜査を打ち切る。

もう暗くなった道をとぼとぼ歩いた。
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