SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を
——————————————
——————————————

——カラン……


アンティーク調のクラシカルな雰囲気漂う喫茶店。

薄暗い店内の奥の座席に一樹と湧人は座っている。


「突然の訪問、お許し下さい。それと、申し訳ありませんでした、あれから何の音沙汰もなく……やっとお目にかかれましたね」


「…………」


「しかし驚きました。以前に見た、美空の中のあなたの記憶はもっと……当たり前ですがまだ幼く……この五年の間にずいぶん雰囲気が変わりましたね」


「…………」


湧人は何も答えない。

ただ目の前に置かれたコーヒーを瞬きもせずに見つめている。

その様子に一樹は少し戸惑うも、気にせず紅茶を口にする。


「……どうして……」


ささやくような声に再び視線を湧人に戻した。
< 3 / 295 >

この作品をシェア

pagetop