センチメンタル・ジャーニー ~彼を忘れるための一人旅
ラウンジでは ちょうど アフタヌーンティーの時間で。
3段の ティースタンドに乗った
一口サイズの スイーツが 美しくて。
私 食べてばっかり…
傷心旅行なのに 太って帰るかも。
キンキンに冷えた ラウンジでは
温かい飲み物が ちょうど良くて。
さっき 読み終えた本を もう一度 取り出して。
美しい文章に 惹かれたページを 開く。
さすがに 読み終えたばかりだから
集中できずに 雑念に 捉われて。
奏斗は 私を 探しているかな…
それとも もう私のことなんか
どうでも良くなっていたりして。
私も セシルみたいに 大胆な復讐 しようか?
できもしないくせに そんなこと 考えながら。
可愛いお菓子を 摘まんでみる。