センチメンタル・ジャーニー ~彼を忘れるための一人旅

奏斗と 付き合うようになって まもなく 2年。

いつも 奏斗の後ろには カンナさんがいた。


奏斗の 元カノ…


高校の 同級生だった カンナさんと

奏斗が 付き合っていたのは もう10年前。


高校を 卒業してすぐに 別れたと 

奏斗は 言うけれど。


カンナさんは 何かあると 奏斗に 連絡してくる。

カンナさんから 助けを 求められると

奏斗は 必ず 駆け付ける。


デートの 途中でも…


奏斗にとって カンナさんは 何なの?

私は 何度も 聞いた。


『何でもないよ。でも 他に 頼る人が いないんだから。仕方ないんだ。』


本当に 仕方ないって 思っているの?

もし そうなら… 奏斗は 大馬鹿者だ。


奏斗が カンナさんを 切れないなら。

私は もう 奏斗とは 続けられない。






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