男の娘の名探偵、シャルロッテ・ホームズ
「じゃあ、シャルロッテが女装して……」

「本当は容姿や名前からして、僕が適任なんだろうけど……僕は、やりたいことがあるから無理だ」

申し訳なさそうに、シャルロッテは言った。そして、ハルに目を移す。

「……ハル、頼める?」

「え?」

不安そうな顔で、ハルはシャルロッテを見つめた。

「今、頼めるのはハルしかいないんだ。頼んだぜ、相棒」

シャルロッテが笑うと、ハルは「……僕、やってみる」と笑った。
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