❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
更に、赤いコートを見付けると、彼女はコートを着てみた。このコートは、後ろにリボンが付いており、とても好きだった。可愛いデザインであり、ボタンがちゃんとついている、コートだった。
二万円のコートであり、彼は今、十万円も持っていた。だから、お金の心配は―――ない、筈だ。
十万のお金―――どうやって貯めたの?―――菜緒は智也に聞いてみると、彼は笑いながら、「秘密―――」と、人差し指を、口元に添えた。彼女は『―――えぇぇぇ?』と叫んだ。
『―――秘密なの?どうして?』
智也はニヤっと笑みを浮かべると、『ーーーその内、分かるよ・・・』と、満面な笑みをみせた。
『―――先ほど、車から降りる時、お前と約束したからな・・・お金を使うのは、家族の為だから。確かに、お前の言う通り、それだけではならないし、彼女は『―――ありがとう・・・』と言った。菜緒は笑うと、智也もくすりと笑い、赤いコートを探した。
―――そんな時、一つのお店に出くわした。それは『―――future-――』という、ブランドがあった。其処に、赤いコートが三着あり、彼女は『―――あった・・・』と叫んだ。このコート、写真に写っているより、可愛いデザインにみえる。彼女はこのコートを待っており、試着室でコートを着込む。サイズもピッタリだし、彼女に似合っている。智也は吃驚した事を言っていた―――。
『―――貴女・・・御似合いですね・・・こちらのコートはどうかしら?―――良いですよ?』
『―――いいえ・・・私は・・・このコートが良いんです。ご親切に、有難うございます。』
『―――いいえ・・・そうじゃなくて、貴方のご主人様の、御希望なのですよ?―――貴女のご主人は良い人ね。私からのプレゼントーーー無料でサービスするわ。』
―――ええぇぇぇ?
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