❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
『―――あら・・・そんなに驚く事はないわ・・・私達・・・サービスで、赤いコートだけは、無料で売ろうとしておりましたの・・・だから、二着あげますわ・・・是非、貰ってください。』
『―――ありがとうございます・・・是が非でも、着させていただく事にしますわ・・・』
『―――それで良いのよ・・・最近の洋服屋は皆そうだから―――。嬉しい事です―――。』
赤いコートを受け取ると、彼女にプレゼントとして、手渡した―――。とても嬉しかった―――。
新年の挨拶に行かなければならず、彼女達は―――そろそろ、互いの両親の所へ行く事にした。今、彼は車まで歩いていき、話しながら、星を見ながら、車の止まっている場所までいった。彼女は手を繋いでおり、とてもラブロマンスのようで、菜緒は幸せそうに、道を歩いて行った―――。
初詣は彼女の願いは―――菊地智也と一緒に居る事―――子宝に恵まれる事―――お菓子屋さんが、もっと繁盛する事―――。智也と菜緒は―――二人はずっと絆が固い―――そう思った。絆が固いという事は、円満である事で、円満の家族になるように、二人は同じ事を考えていた―――。
『―――そろそろ・・・子供が欲しい・・・駄目かな?』
其の言葉に、彼女は吃驚してしまい、菜緒はドキリとした。今迄、否認していたが、そろそろ子作りもしたい。彼女は彼が、身体目当てじゃない事を知っており、二人はドキドキしながら、両親のいる家に、行かなければならない。彼女はふと、先程の、山口薫の事を、思いだした―――。
あの子―――小さい頃から、彼―――智也と友達だった。だけど、引っ越さなければならなくなり、二人は両親に引き離される事に、なってしまった。
―――あの子・・・
―――私は・・・菊地智也と夫婦だし、負ける訳にはいかない―――。
< 128 / 212 >

この作品をシェア

pagetop