❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
優子と茉莉は子供用のベッドに寝かせると、『―――良く・・・産まれて来た―――』と言った。双子の赤ちゃんに、誰もが吃驚していた。彼女達は―――優子、茉莉と名付けられた―――。初めての子供たちに、菜緒と智也はとても嬉しく思い、とても可愛がってあげよう―――そう思った。子供が産まれる瞬間を見る事は、とても嬉しい事で、二人は待望の子供の姿に、楽しい人生を送って欲しい―――そう思った。
『―――貴方達に・・・似てるわね・・・やっぱり、口元が智也に似ているわ・・・』
『―――本当・・・目元は・・・二人とも、菜緒に似ているわ・・・』
彼女は―――哺乳瓶で栄養をあげ、祖父母も父母も―――此処に住みたい―――そう思い立った。
優子と茉莉はとても可愛く、暫くの間、育休を取る事にし、店を一時、お休みにしようとした。この子供達は―――大きくなったら、何をしたいかな?―――パン屋を継いでくれるかな?―――。
此処のパン屋は最近、今迄とは違い、結構、品物が売れるようになっていた。パン屋は―――ローサと言い、パンペルジュ等、フォッカチオ等の、品物を売る事にし、彼等は―――二人は―――店の商品を考える事にした。それなら、家にいても、仕事が出来る事でもある。
『―――御店の方は・・・大丈夫・・・今、御店は―――腐らないように、冷蔵庫の中を確認したから―――。』
『―――そうか・・・それなら、子供を育てられるな・・・』
―――ありがとう・・・
初めての子供―――
―――嬉しい・・・
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