❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
―――
―――今、子供が夜泣きをしていた。今、夜中の一時迄、赤ちゃんは泣きどおしだった。夜泣きの激しい子達で、二人は必至に世話をしていた。赤ちゃんはとても可愛く、服を着せていた―――。
互いの父母たちに教えてもらいながら、赤ちゃんの世話をしていた。赤ちゃんでも、月賦が出る。
『―――貴方達・・・私達の力でも育てられるから、何かあったら、即、私達に頼りなさい。』
智也の母親―――妙子は、はっきりとそう言い、和重もゆっくりと頷いた。と
『―――そうだぞ・・・子供の・・・世話を手伝うから―――。』
彼女達はおしめの処理の仕方を教わり、あやし方を教わったり、色々と、父母達に教わっていた。
優子と茉莉はとても可愛く、二人は揃いも揃って、夜泣きをしており、智也と菜緒は交代ずつ、起きている事にした。
『よしよし・・・パパとママは・・・此処にいるよ・・・泣かないで―――。』
その時、気持ちが通じたのか、2人とも―――泣き止むと、菜緒と智也は安心して笑った―――。子供が好きだから、命と言うのは―――人生の中で、かけがえのない、ものである事だ―――。気晴らしに、ベビーカー⁽二人用の⁾に乗せ、少しだけ散歩する事になった。
『―――貴方達には・・・勿体ないくらいの、可愛い赤ちゃんね・・・ちゃんと、育てられるの?おしめとか、出来るの?』
町中で、一番の情報通の叔母さんと出会ってしまい、彼女ははっきりと、『―――勿論、貴方には―――負けません・・・』
―――絶対に・・・
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