❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀

―――それから、翌日―――
彼女達は眠っていた。ちゃんと、寝間着を着ており、智也の腕枕を必要としていた。大好きな人の腕枕は、とても寝心地が良い。布団をちゃんとかけてあり、菜緒はスヤスヤと眠っていた―――。
智也は先に起きていたようで、隣にはいない。キッチンの方から、お菓子とカレーの匂いがする。
どうやら起きているようで、菜緒はゆっくりと起き上がり、『―――おはよう！！！』と言った。
夕べ―――皆で、カレーを食べる事にし、お菓子と一緒に、菜緒が奮発していた。カレーはインドから伝わり、日本では―――家庭料理―――でもあり、とても美味しく、菜緒は必至に作った。
カレーの残りがあり、食パンに付けて食べる事になりそうだ。お腹が一杯で、食べる気がしない。
『ーーー智也・・・起きていたのね。カレーとパン、残り物を温めていたのね―――でも、気を付けてね。火事にならないようにしてね・・・』
其の忠告に―――智也は眼を丸くすると、『―――あぁ・・・そうだな・・・』と、智也は頷いた―――。
―――この二人は・・・一緒にいるだけの価値を見出し、いつの間にか、2人で一緒にいるのが、当たり前の様で、子供達に授乳しようとした。おっぱいが張っており、ミルクの出が良い―――。
夕方になったら、父母達に預ける事になり、双子の―――優子と茉莉は、父母が連れて行った。
父母たちは―――孫が可愛くて、しょうがない。それに―――子育ての、プロでもあった―――。
―――貴方達・・・幸せで、良かった―――
私達も・・・幸せ―――
―――ありがとう・・・