君だけが、ずっと好き。
「あ、待って花火はじまっちゃう!」




なんて、私が焦りだした瞬間だった。




ドーン!!!!




真っ暗だった空に、大輪の花が咲いた。




「わぁ…綺麗」




さっきまでのモヤモヤとイライラはどこへやら。


私は次々と打ち上げられる花火に釘付けになっていた。




隣にいる伊吹も花火を見上げていて。




(…あぁ、やっぱり一緒にこれてよかった。)




カシャ


花火をバッグに伊吹の後ろ姿を盗撮した。




(…ロック画面にしよう。)




「…おい、今撮っただろ」


「…撮ってないヨ」




消される前にカバンにスマホをしまってやった。



先手必勝!逃げるが勝ち!




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