君だけが、ずっと好き。

『 ── センセー、掃除終わった…』



『困るんですよ、霧谷先生!今日のHR中に委員2人決めろって学年主任に言われたでしょう!』




掃除が終わったから帰る前に報告に行くと、教員室から大声が聞こえてきた。




この声は、進路指導主任の…?




いっつもあのおじさんに怒られてるんだよね、キリちゃんってば下っ端だしあのグダグダさだから。




『伊吹、どうしよっか』




『待ってられるかよ。おい霧谷センセー、俺らもう帰っていい?』




伊吹が教員室のドアの上に手をかけて先生に呼びかけると、先生たちはこっちを向いて固まる。




(ん…?)




『はぁ…天羽。お前はいつもいいタイミングで俺の前に現れてくれるよなぁ…天使なの?

天野まで連れてきてくれるなんて、やっぱりお前は分かってる!』




キリちゃんは泣き真似をしながら私にグッドサインを向けた。




(なんか、嫌な予感が…)




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