君だけが、ずっと好き。
「ひどいよキリちゃん!見捨てないで!」
「ほれ早く行くぞ、実行委員サン」
伊吹は私をパッと解放して背中をバシッとたたいた。
(イヤミったらしい言い方だな!!)
そう、私たちは現在オリエンテーリングに来ている。
毎年4月後半の恒例学校行事で、街から外れてバスで2時間程。
田舎のキャンプ場で2泊3日、クラスでの仲を深めるビッグイベントなんだ。
「なんで俺まで実行委員なんか…はぁ、瑛茉のせいで」
「はえ!?私!?いやいやおかしいじゃん、私じゃないじゃん!キリちゃんが押し付けたんじゃん!」
つい変な声出ちゃったよ、まったく。
なんでこんな喧嘩をしているかというと、さかのぼること1週間…
私と伊吹がキリちゃんに掃除を押し付けられた日の帰りの事だった。