君だけが、ずっと好き。
「瑛茉」
電話の向こうから聞こえるはずの声が、何故か背後から重なって聞こえた。
「ばーか。俺の事置いてくなんて100年早いんだよ」
「伊吹!」
もう追いつかれたのか、それとも元々私を探してくれていたのか。
後者だといいな、なんて淡い期待をしてしまう私はなん伊吹の言う通り馬鹿だと思う。
「遅い到着ね、瑛茉の王子様のくせに」
「うっせ。なんも言わずに消えて連絡つかないやつがよく言うわ」
「あ、そうだ聞いてよ。伊吹が知らないうちに瑛茉ってば」
「わーーーーー!由紀!?何も言わないで!何も無いから!!」
絶対余計なことを言おうとしていた由紀の口を両手で抑えた。