やがて春が来るまでの、僕らの話。
オレンジ色の花火が舞った。
その横で、ハナエがどんな顔をしているのかは怖くて見れなかった。
流れ星みたいに落ちる花火を、きっと2人でただ見てた……
「呆れんだろーけど…」
「、」
「俺、お前がいなきゃ、生きていける自信ねぇわ」
「、…」
死のうと思っていた人生には誰も必要じゃなかったのに。
生きようと思う人生には、誰かが必要なんて。
それは全部、俺の身勝手な弱さのせい……
「あーあ、もっとたくましい男になる予定だったんだけどな」
「、…」
「なんて。昔から律くんの後ばっかついてって、勝手に転んで勝手に怪我してすんげぇ泣いて……律くんにおぶってもらってばっかだったけど」
「、」
「弱いのは、昔からか」
自嘲気味に笑ってみても、ハナエが笑う気配がないから。
当たり前に弱い自分が、なんかすげぇむかついた……
「なんで陽菜が俺のこと選んだのか、未だに謎だわ。俺が女だったら、絶対に律くんか志月くん選ぶけどな」
陽菜はどうして俺を選んだのか。
それは今でもわからない。
だけどあいつの傍にいたのが俺だったせいで、きっとこんな未来になったんだろうなって。
それだけは、言い切れる……
「…私はわかるよ、陽菜の気持ち」