やがて春が来るまでの、僕らの話。
・
・
・
<若瀬side>
「ねぇみっちゃん、よかったの?」
「え、なにがかしら」
夜、みっちゃんから一緒に飲もうって誘われて、仕事帰りに居酒屋に入った。
唐揚げとシーザーサラダと炒飯を食べながら、すでに酔ってるみっちゃんがいる。
「本気だったんでしょ、カッシーのこと。ハナエに取られちゃってよかったの?」
俺の声に、みっちゃんは静かに箸を置いた。
「私が本気になったって、どうにもならないってわかってたもの」
「そんなことないでしょ」
「そんなことあるのよ。それにいいの、ヒデトはずーっとハナエのことが好きだったんだもの。報われたならよかったわ」
「みっちゃんそれ優しすぎ」
「あら若瀬くん、あなたでもいいのよ?私と付き合う?」
しんみりした空気を振り払うように、冗談交じりの視線が俺を見た。
「みっちゃんが真剣にそれを言ってるなら俺も真面目に考えるけど、冗談で言ってるからなんも答えねぇ」
「やん、真面目いい男~!」
「はは、なんだよ真面目いい男って」
笑ながら、ジョッキに残るビールを一気に飲み干す。
・
・
<若瀬side>
「ねぇみっちゃん、よかったの?」
「え、なにがかしら」
夜、みっちゃんから一緒に飲もうって誘われて、仕事帰りに居酒屋に入った。
唐揚げとシーザーサラダと炒飯を食べながら、すでに酔ってるみっちゃんがいる。
「本気だったんでしょ、カッシーのこと。ハナエに取られちゃってよかったの?」
俺の声に、みっちゃんは静かに箸を置いた。
「私が本気になったって、どうにもならないってわかってたもの」
「そんなことないでしょ」
「そんなことあるのよ。それにいいの、ヒデトはずーっとハナエのことが好きだったんだもの。報われたならよかったわ」
「みっちゃんそれ優しすぎ」
「あら若瀬くん、あなたでもいいのよ?私と付き合う?」
しんみりした空気を振り払うように、冗談交じりの視線が俺を見た。
「みっちゃんが真剣にそれを言ってるなら俺も真面目に考えるけど、冗談で言ってるからなんも答えねぇ」
「やん、真面目いい男~!」
「はは、なんだよ真面目いい男って」
笑ながら、ジョッキに残るビールを一気に飲み干す。