わらわないでほしいよ
デパートにあるカフェで、パフェを食べながら彼はわたしの顔を伺った。
「あんまり手が進んでねぇなー。何かあったの? もうご機嫌斜めか?」
彼の言う通り、わたしのグラスの中にあるバニラアイスは溶けかけてきている。
「別にそんなことじゃないけど……」
「まあ、それならいいんだけど」
そう言って、自分のグラスの中にあるメロンを口の中に入れる。
本当に素直じゃないな。
こんな自分が、やっぱり嫌いだよ。