Seven...YUKI


「…いいじゃん。
俺みたいないい男に抱かれるんだから。
俺を拒む女なんて今までいなかったぜ?」



今までって…何度も…?



「お前美人だからさ?お互い楽しもうぜ」



気持ち悪い…。



丈は確かにかっこいいから抱かれても
深い傷にはならないだろうけど…。



でも、好きでもない人に
こんなことされるなんて…。



「うっ…ひっく…」



「何泣いてんだ?嬉しくて無いて…」



今まであたしの首筋に向けられてた
丈の目は私の顔を見た瞬間言葉を失った。



「え…お前…」



「はぁ…ぐすっ…」



「…そんなに…嫌か?」



「嫌だよ!離して!」



足をばたばたさして丈の片手で
押さえられてる手を必死で動かした。



「早く離してよ!」



「…勝手にしろ」



そう言ってあたしにまたがってた丈は
ベッドから降りた。



あたしは急いで服を整え部屋まで走った。

< 15 / 591 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop