俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】
まっすぐなひとみ、まっすぐな言葉が私の心臓を撃ち抜く。スカートの上で拳を握って、ゆっくり口にする。



「……それは」
「それは?」


できる、なんて嘘でも言えなかった。自分の言葉に自信がなくなって、彼の言葉を無下にすることも否定することもできなかった。

小学生の屁理屈にも聞こえる、でも正しいとも思ったから何も言えなかった。




「できないよな、無理なんだよ、自分のために選択するんだよ」





色褪せたアスファルト、木に囲まれた道路ががどこまでも続いていて、カーテン状の木洩れ日がバスの中まで差し込み彼の金髪を綺麗に光らせている。

凹凸の路面をバスのタイヤが拾うたび、車体が激しく揺れるから彼の頭も私の頭も揺れて、声も聞きにくいけれど、彼の声は私の胸に刺さる。
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