俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】
「まあいいんじゃない。まだ」
「でも、みんな決めてるし、はやく決めろって言われるし……」




私がうつむいたあと「なにそれ」と嫌そうな声が聞こえてきて、私は視線を上げて、蒼太くんと視線を合わせると、彼はやっぱり嫌そうに眉を寄せていた。

逸らすことも、反応することもできずに彼をただ見ていると、




「みんなみんなって、お前はみんなのために決めんの?みんなに言われるから決めんの?」
「え、」

「違うだろ、自分のために決めんだよ、みんなに言われるから?じゃあ、お前、みんなに死ねって言われたら死ぬの?」




まっすぐな瞳に捉えられて逸らせなくなった。私はこのひとみが、見透かしているかのようなひとみが、私のことを知っているかのようなひとみが苦手だった。
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