俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】
私たちよりも大人ということはひと目見ただけでわかる。今日は色々なことが起こる日だな、と思いながら私は反射的に頭を下げた。

知らない私に笑いかけてくれて、頭を下げてくれたこの方に不快感、嫌悪感はもちろん生まれなかった。



「え、蒼太女の子とデート!?」
「違えよ」



目をぱちぱちさせて私を見ていたから私も「違います」と答えて、道の真ん中で立ち止まると邪魔になると気づいて、とりあえず歩き始めた。




「蒼太に彼女ができたとは、しかも清楚系じゃん」
「私、彼女じゃないですよ」





もっと蒼太くんも否定してよ……って思ったけれど、めんどくさくなったのか、何も言ってくれないし、いつもみたいにめんどくさいオーラを放って何も答えてくれない。

さっきまであんなに優しい顔をしていたのが嘘みたいだった。
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