俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】
俯いたのに、顔を覗き込まれたからぱっちり目が合うけれど、私はその肩を両手で押して顔を背けた。




「……麗音以外に祝ってもらったことあんまないからうれしいよ」




私から離れた蒼太くんが静かに言った。静かだけどよく通る声だった。寂しそうに、私みたいにすべてを諦めたような言葉が私の心に重くのしかかる。

深く聞いていいのかも、軽く流せばいいのかもわからない。そうなんだ、じゃ軽すぎるし、重く返すのもまた違う。






「今日は笑わないのかよ?」
「いや、笑わないよ……笑う内容じゃない」





重く返せばいいのか軽く返せばいいのか、私はいつもどうすればいいのか容易に予想がつくし、相手の望む言葉を返せるけれど、いつもいつも蒼太くんには返せない。
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